児童文庫の人気シリーズ『夜カフェ』（講談社）が完結を迎える。著者の倉橋燿子氏は、『風を道しるべに…』『いちご』などで思春期の子どもたちの揺れる心を描いてきた。作品が生まれた背景には「ひとりぼっち」だった著者の経験があると言う。倉橋燿子氏の書き下ろしでお届けする。

児童文庫の『夜カフェ』（講談社）が大人にも人気だ。著者は、『風を道しるべに…』『いちご』など、思春期の子どもたちを主人公とする作品を、数多く世に送り出してきた倉橋燿子氏。作品で描いた「いい子の反乱」には読者から大きな反響が。じつは著者自身が、母親の望む子どもでいようとして、息苦しさを感じてきたゆえに生まれた作品だった。倉橋燿子氏の書き下ろしでお届けする。

大人にも人気の児童文庫『夜カフェ』（講談社）がついに完結になる。思春期の子どもたちが、さまざまな思いをかかえながら成長していく陰には、主人公の叔母の存在があった。叔母は、少女時代の著者が「いてほしかった大人」であり、子育てをする中で、「こうありたいと思ってきた姿」でもある。果たしてそれはどんな大人なのか？　倉橋燿子氏の書き下ろしでお届けする。