真夜中のお楽しみタイム vol.40 ~ボクの大好物~
作/チームCOL
アウアウ、アウ~~~!!
真夜中の2時を過ぎたころ、
ボクのお楽しみタイムが始まる。
ママが眠る前のリラックスタイムに、
決まってもらえるおやつのチーズ。
ボクの大好物!
ママは、朝はねぼすけだし、
めざめるまではグッタリしてる。
午後はバタバタしたあと
お出かけしたり、だれかが
たずねてきて、長いことお話。
一日おうちにいる日も、
四角い画面にむかっては
パチパチと指を動かして
いっつもいそがしそうなんだ。
だから、ママとボクだけの
とっておきの時間は、
みんなが寝しずまった、
この真夜中の時間だけ。
ママのお仕事は、物語を書くこと。
だから、いっつも物語のことが
頭からはなれなくって、
四六時中考えてるみたい。
仕事を終えても、すぐには
眠れなくて、頭をリセットする
ためにも、この時間が
とっても大事なんだって。
だけど、ボクにとっても、
大事な時間。
ママにあまえられる
絶好のチャンスなんだから。
真夜中、ママの大好きな
ワインと枝豆がテーブルに
セットされると、ボクは、
ソワソワ動き出す。
わーい♪
もうすぐチーズがもらえる。
ママがソファにすわると、
すぐにソファの横に待機。
でも、ママはなかなか
チーズをくれない。
“アウ~アウ~~“って
おねだりしてもダメなら、
ソファをガリガリ。
「ほら、ママ! そこに
置いてあるチーズ!
はやくちょうだいってば!!」
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