我が家の虫退治

From 倉橋燿子

今年の秋は、なんだかんだ言って、
寒くなったかと思うと急に暑くなったりして、
すっかり衣替えのタイミングを失ってしまった。

ここ数日で急に寒くなり、着る物にも
困り始めたので、慌てて衣替え。


大好きな枝豆も、この時期になると、
さすがに店先から消え始めてきた。

それでも、私の枝豆好きは勢いが止らず、
もう執念に近いかもしれない。

しぶとく見つけては買いだめして、
冷蔵庫はパンパン。
さらに、心優しい知人から丹波の枝豆を
頂いたために、冷凍庫もパンパン。(^^)

当分の間、夜のお供の枝豆は確保。
あ~、良かった♪


こうやって、ジワジワと冬の訪れを
感じているのだけれど、
なぜか我が家は、虫の出現が絶えない。


プ~~~ン


昨日も、このイヤ~な羽音と共に「蚊だ!」
というスタッフの声で、仕事場の緊張感が
一気に張り詰めた瞬間があった。

こんなに寒くなってきたのに、
まだ蚊がいるとは・・・!


全員が蚊を見つけようと動作を止め、
眼球を鋭く動かし、集中。

バンッと叩いて仕留める者もいれば、
わしづかみで仕留める者もいる。

かなりの命中率。頼もし過ぎるっ!


蚊騒動が一旦鎮まって、仕事を再開していると、
スタッフの一人が窓を指差して大声を上げた。


「あそこに、何かいる!!」


えっ!!! 何、まさかドロボー!?

ギョッとしたのも束の間、“カサカサ“
という音と同時に、黒いものが視界に入った。
そこには、ドロボーではなく、ゴキブリが・・・!!
どこからか飛んできたらしい。


「ギャーーー!!!」「ヒャ~~!!!」

と悲鳴が上がる中、スタッフたちが瞬時に
ゴキを取り囲み、新聞を丸めてバシンッと叩いた。
なんとまあ心強いスタッフ達!!

が、残念なことに仕留められず見失ってしまった。
暫く皆で捜索してみるも、
忽然と姿を消し、見つからない。

仕方なく諦めて、翌日ドラッグストアで
ゴキグッズを買うべし!と決めた矢先・・・。


「あそこにいるッ!!!」


という声で、また一気に騒然となった。
すかさず、命中率の高いスタッフが
ヤッツケ担当に任命され、周りを見張役が囲う。

「絶対に仕留めてやる!」

という気合いが、背中からみなぎっている。
そして・・・・・・


バシンッ!!!

床を叩く新聞紙の音と同時に「ヤッタ!」
というドヤ顔ならずドヤ声が上がった。

すると今度は、片付け担当のスタッフが、
ササッと処理してくれた。

皆、ホッと一安心。

おぉ~~、素晴らしい連携プレー!


皆それぞれ役割分担ができているとは、
なんとまあ、頼もしいこと。
横で見ているだけの私とは違って・・・
すっかり感心してしまった^^;


        ★


来週はもう11月。
さすがに蚊もゴキも身を潜めてくれるハズ!

新刊も発売されることだし、
紅葉シーズンには『ポレポレ日記』を片手に
読書に精を出してみてはいかがでしょうか?


いよいよ最終巻となる

『ポレポレ日記 わたしの居場所』

ぜひお楽しみにね!

講談社青い鳥文庫『ポレポレ日記』シリーズ(全5巻)



YOKO KURAHASHI

倉橋燿子 公式サイト

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