「ウマ娘」ゲームで、引退馬に希望の光が!?
From 倉橋 燿子
先週、NPO法人引退馬協会の
沼田恭子さんから連絡があった。
「“ウマ娘”って、知ってる?」
沼田さんは、わたしの幼なじみで、
馬の命を守るためにNPO法人を
立ち上げた人。
「えぇ? ウマ娘って、なに?」
興奮気味に話す沼田さんに、
わたしは、なんのことだか
わからず、そう聞いた。
「『生きているだけでいい!』の本の
在庫がないか問い合わせがあって、
アマゾンでは完売してるっていう
連絡があったのよ」
「えぇーー!! 完売!?
でも、それと“ウマ娘”って、
なにか関係あるの?」
『生きているだけでいい!』は、
数年前に青い鳥文庫の
ノンフィクションとして出版した本で、
主人公は沼田恭子さん。
競走馬は引退後、悲しい最期を
迎えなければならないことも多く、
沼田さんは、引退馬たちが余生を
幸せに過ごせるようにと、
NPO法人を立上げたのだ。
2011年東日本大震災の時には、
多くの馬が暮らす福島の相馬に
駆けつけ、被災馬たちを夢中で
救ったという出来事もあった。
沼田さんの馬への熱い想いと、
引退馬や被災馬のことをもっと
多くの人たちに知ってほしいという
願いで、沼田さんと二人三脚で、
この本ができあがったというわけ。
『ウマ娘』とは、今ブームの
ソーシャルゲームで、かつての
有名馬たちがキャラクターとして
登場している。
おかげで、引退馬への注目が
急速に集まっているという。
そのつながりで、引退馬をテーマに
書いた『生きているだけでいい!』
がAmazonの新書版で完売した
という流れ。
チンプンカンプンながらも、
沼田さんの説明を聞いて、
ようやくわたしも少しずつ理解した。
ゲームのことは、まったく分からない
けど、こういう不思議なつながりで
引退馬が注目を浴び、多くの人に
その存在を知っていただける
チャンスが来るなんて、今の時代、
本当に何が起こるか分からない。
ゲームファン、競馬ファンの方々が、
引退馬への興味を強くした
ゲーム「ウマ娘」。
まったくそういうたぐいの
ゲームをしたことがない
私でも、なんだか急に興味を
そそられる……。
映画や小説、マンガと同様、いや
体験という面ではそれ以上に、
ゲームの中で感動して、
こうやって人の気持ちを動かせる
ことができるエンターテインメント
って、やっぱり素晴らしいなー!
先月16日、元競走馬の
ナイスネイチャが、満33歳の
誕生日を迎えたそうだ。
人間の歳でいえば、90歳代。
すごい。
本当に、本当におめでとう!!
NPO法人引退馬協会では、
フォスターホースである
ナイスネイチャの
「バースデードネーション」
(誕生日の寄付金)を5年前から
行っている。
今年はなんと、初日だけで
目標額200万円を突破。
そこからぐんぐん伸びて、今も
2800万円を超える寄付金が
集まっているそう。
この支援金で、どれだけ
引退馬たちが、救われるか……。
1人500円から寄付ができ、
すでに1万人以上の方が
支援してくださっている。
こ、これはやはり、
「ウマ娘」効果!?
すごい、すごすぎるよ!
ウマ娘!!!
(私もゲームやってみよう~♪)
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完売の場合は取寄せ、もしくは電子書籍でも読めます。(書籍定価:税込704円)
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「ナイスネイチャ
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