夏休みスペシャル☆―連載第5回―みんなで『夜カフェ⑤』を一気読み！

From　倉橋燿子

せっかくのお盆休み、台風が
来ちゃいましたね……🌀

明日には、台風も去ってくれる
みたいですが、旅行に行く方、
実家に帰る方もいるのかな？
家にいます！という方もいる
かもしないですが、くれぐれも
足もとには、お気を付けて。

わたしは新シリーズ『星カフェ』
の再校ゲラが届いたところなので、
見直しているところです☺

さて、
『夜カフェ』シリーズをみんなと
一緒にふり返りたい！と思って
始めたこの“一気読み企画”も、
今日で5回目。5巻です。

5巻は、夜カフェメンバーの中では
一番おとなしく、口数の少ない
ナナミがメインキャラとして登場。

ネコちゃんたちも登場しつつ、
ナナミの変化に注目！

◆拾ったネコをめぐって、ナナミのまわりで大騒動！

季節は、ハナビが中2になった秋。
『夜カフェ中学生ナイト』のメンバー
のナナミが、拾ったネコを抱えて
『夜カフェ』をたずねてくる
ところからスタート。

だまってネコを捨ててしまった
お母さんのことを、どうしても
許せないナナミは、とうとう家出！

『夜カフェ』でナナミとネコを
あずかることになったけれど、
さらにトラブルが続いて……。

◆ナナミの反乱が、大反響

ナナミにとって、お母さんに
したがうことは、ごく自然。
言いなりになっていることも
気づかずに過ごしていましたが、
「ネコを助けたい」という気持ちを
ナナミが貫こうとしたときに、
お母さんと大衝突。

「ママの言うとおりにするの、
　ほんとうはイヤだったんだ」

初めて自分の気持ちに気づいた
ナナミは、このあと少しずつ
変わっていって……。

このナナミの一連の行動には
読者のみなさんから、
たくさんの反響がありました。

「ナナミちゃんに勇気をもらった」

「うちのお母さんとそっくり。
　ナナミちゃん、かっこよかった！」

「わたしも七海ちゃんのように、
　意思をつらぬきたいと思った」

「うちは、まるで正反対。　
　カレンの親と同じく、無関心。
　ナナミみたいに言ってみたいな」

◆裏テーマは、わたしの親子関係

親が望む自分と、本当の自分。

わたしの子供時代は、このふたつの
自分が同時に存在していたように
思います。

子供の頃は、母親からも
「いい子にしていなさい」と
言われていたし、
自分でも無意識に
「いい子でなければいけない」
と思っていました。

それが、社会に出て初めて、
子供の時からずっと、心の中の
本当の気持ちを置き去りにして
過ごしていたんだな～
とようやく気づいたんです。

それ以来、
「もっと早くに気付いていれば…」
「もっと自分の気持ちに正直に
　生きていれば、何か違って
　いたかも…」
と思うことが多々ありました。

それに、
自分が母親になってみると
知らず知らず、母と同じことを
娘に言っていたりして、
ガクッとすることも。

でも、
だからこそ、読者のみなさんには
「いい子」から解放されて、
のびのびと生きてほしい！

この一心で、物語の中の登場人物
たちに想いを託して書いています。

ナナミとお母さんの関係は、
少し極端かもしれませんが、
どんな親子であれ、そういう
側面がまったくないとは、
限らないと思うんです。

わが家に来る若者たちも、
「わたしは家族の悩みは
　まったくないんです」
「うちの家族は仲が良いから」
と言っていた人も、
よくよく聞いてみると、みんな
やっぱりどこか縛られてる。

でも、そのことに気付いて、
自分を解放することで、
可能性はもっと広がる！

私はそれを固く信じているので、
読者のみなさんにも、物語を
とおして伝え続けていきたいと
思っています。

コクリコのエッセイにも、
『夜カフェ⑤』のナナミとお母さん
のことをテーマに、くわしく語って
いますので、良かったら読んで
みてくださいね。

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◆ラストシーンのテーマ曲は……

もともと、いきものがかりの
『YELL』が『夜カフェ』のテーマ
にピッタリ！とヘビロテで聴いて
いましたが、

５巻は、ラストシーンをもりあげる
ために、この楽曲に一時チェンジ。

同じ、いきものがかりの
『帰りたくなったよ』♫

この曲をくり返しかけて、
ナナミとトラのことを想いながら
書きました。

『夜カフェ⑤』のためし読みは、
コチラの青い鳥文庫公式サイト
から読めますよ♪

　　　↓↓↓

◆初めての方は、コチラへ

初めて『夜カフェ』シリーズを
読んで下さる方には、コチラの
ページをご紹介。

『夜カフェ』ページでは、
各巻のあらすじ、
登場人物紹介、プロフィール帳、
完結を迎えての著者メッセージ
などが公開中。

『夜カフェ特集ページ』には、

ハナビやティナ、リョウマが紹介する
スイーツレシピや、いちおしシーンが
見れますよ。

ぜひ、チェックしてみてくださいね。

『夜カフェページ』はこちらから

　　　↓↓↓

では、今回はこの辺で。

次回は来週水曜日。
『夜カフェ⑥』のお話です♪

★既刊本の特集ページは、コチラ