LINEの『既読スルー』事件

From 倉橋燿子

最近、わたしもようやくLINEを始めた。


最初は、送る相手をまちがえたり、
同じ内容を何度も送ってしまったり、
いまだに慣れず、失敗ばっかり。

でも、スタンプを使ってみたり、
グループLINEで、甥の子供の
写真や動画を送ってもらったりと、
便利だし、けっこう楽しく使っている。


最近……
そうも楽しくない事態が起きた。


先日、幼なじみの友人にLINEを出した。
でも、夜になっても『既読』がつかない。
最初は忙しいんだろうと思ってたけど、
二日目になっても、どうしたことか
『既読』にすらならない。


心は騒ぎ出し、わたしの妄想スイッチが入った。

二日目の夜……
「何かあったのかな」


三日目の朝……
「いったいどうしちゃったんだろう」


三日目の夜……
「おかしい。わたし、何か
 無視されるようなことしたっけ……」



四日目の朝になり、『既読』は付いた。
だけど、返事は来ない。


なんでだ~~……(゚Д゚) 


「これがウワサの『既読スルー』?」
「もしかして、わたし何か悪いことした?」
「何かイヤなことでも言っちゃったかな…」
「きっと怒らせたに違いない、どうしよう」


わたしは、こういうことが起きると、
落ち込み、恐怖に怯えるクセがある。

あることないこと、わたしのネガティブ妄想は
どんどんヒートアップ。

電話をすればいいのだけど、考えれば
考えるほど、怖くてできない。

ものすごいエネルギーダウンだ。


だけど、こんなに四六時中、LINEを
チェックしては、あーだこーだと
思い悩んでたんじゃ、さすがにマズイよね。


そう思い直して、今一度、振り返ってみた。


「そうはいっても、わたし、
 何か怒られるようなコトしたっけ……?」


いくら思い返しても、無視されるほど
悪いことをした記憶はないし、
イヤなことも言ってない、ハズ……。


それにしても、携帯もスマホもなく、
連絡手段が電話しかない30年くらい前なら、
ここまで気に揉むこともなかっただろうな。

LINEの「既読」の機能一つに、
こんなにあーだこーだと思い悩んじゃうとは。

便利って、イイコトもあるけど、
煩わしいコトを増やしちゃうってことも
あるんだなあ~、としみじみ。(~o~)



それから数日後、
外出先で別の友人と偶然会った。会うなり
「元気だったのーー? 連絡したのに
 全然返事来ないから、心配してたのよー」
と言われた。


そうだ!
返事をするのをコロッと忘れていた。
実は、その友人から3通もメールが
届いていたのだ。


あちゃ~~!!! (*_*)


なんのことはない。
自分も同じことをやっていた。


『既読スルー』に思い悩んでいた
わたしは、自分も『既読スルー』を
していたのだ……。(--;)




YOKO KURAHASHI

倉橋燿子 公式サイト

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