桜のつぼみ。

From 倉橋 燿子

皆さんは、「消えていなくなりたい」って思ったこと、あるかな?


以前発売していた『パセリ伝説』シリーズから、

ずっと応援してくれている読者のCちゃんから先日、お便りがありました。

Cちゃんの応援も込めて、その一部を紹介しますね。


「時々、この世から消えていなくなりたいという気持ちになってしまう。
   失敗した時や、失敗しそうになった時、いつもそう思ってしまう。
   やらなきゃいけない事があるのに、どうしても出来ない。

   それでまた失敗を繰返してしまう」


こういう気持ちって、みーんな持ってる気持ちだと思うな。

わたしも、かつてそうだった。

小さい頃からずーっと失敗ばっかり。


高校二年生までは、勉強がキライで成績も悪くて落ちこぼれ。

奮起してものすごい勉強して、やっとのことで入った大学も、

全然行けなくなってしまって、4年間引きこもりになっちゃった。^^;

その後、結婚したり就職してからも、失敗ばかりで怒られっぱなし。

私の人生って、失敗だらけの人生と言ってもいいくらいの人生だったよ。(^^)


ただ、あの時期があったからこそ、

ここから始めよう!って思えたし、やりたいことも思い出せた。



人はみんな、できないことだらけ。ダメなところだらけ。失敗するもの。

自分だけじゃない。みんなも、だれだってそう。

失敗して、これじゃダメなのかって分かって、

それならどうしたらいいんだろうって考えて、

あれやこれやと試行錯誤してみる。

そういう努力のすえに、ちょっとだけ前よりできるようになる。

だから、成長できるようになるんじゃないのかな。


最初っから、なんでもできて、そのまま死ぬまで“できる人”で居続けるほうが、

ものすごーく大変なことだと思う。


だから、うーんとうーんと失敗して、「ああ、またやっちゃった!」

くらいの気軽さで受け止めちゃったら、どうかな。

自分を責めるんじゃなくって、笑っちゃう。

失敗したことを、誰かに笑って話せるようになれたら、しめたもの。

そのぶん人間的にも大きくなってる。心もきっと豊かになるよ。



今執筆中の、私の作品『ポレポレ日記』の主人公ユズちゃんも、失敗ばっかり。

ユズは、ある意味わたしに近い存在。

それと対比して、できる自分でいることを期待されて、

そう生きようとしてツライところがあるのが、ユズのお姉ちゃんのツバキかな。


この物語の中で、ユズやツバキや他のキャラクターをとおして、

ここに書いたようなことを感じてもらえたらうれしいな。


開花宣言も出て、桜があちらこちらで咲きはじめましたね。

つぼみが花になるように、

みなさんの人生も、花開きますように・・・☆




『ポレポレ日記 -それでも大好き-』は、4月15日ごろ発売!

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